【日記】パパスラーくん、逝く

怒濤の展開が続いた週末。

金曜日、スズキのディーラーから帰ってきた返答は「エンジン焼き付きにて修理不能、載せ替えによる修理費は70万円」というものだった。

こうなってしまうと新しい中古車なり新車なりを探した方がマシと言うものだが、今回かけられる予算は100万円まで。これでは新車なんてどだい無理である。よってまずは認定中古から探すことにしたのだが、現在新車の乗り出し価格が値上がりしているせいで、それに引きずられて中古車の価格も上がっているのだとか。そのため、ディーラーの認定中古では100万円を切る価格の車体を探すことができず、取り敢えずはパパスラーくんの遺体から荷物を運び出して私のeちゃん(ekワゴン)に詰め込んで、家まで運んだ。

運び込んだ荷物を全て家に置いてきてからディーラーに戻ると、上位者(パパ)の弟氏が世話になっている中古車販売業者を紹介してくれたので、そこへ向かうことになった。eちゃんのハンドルを上位者に貸し、走ったのは佐土原。アタックスの近くにある『カーショップコバタ』というお店だった。

見れば規模の割にはたくさんの車が置いてあって、車に詳しい弟氏が勧めるだけのことはあるな、という感じだった。そこで上位者は74.4万円の赤いハスラーを見つけるが、どうもそれで即決はしない様子。しばらく動画を見ながら暇つぶししていると「ちょっと来て」と呼ばれたので、ついて行ってみると「コレどう思う?」と銀色のワゴンRを示された。価格は70.4万円。若干赤ハスラーより安い。

「残念ながらこのワゴンRもあの赤ハスラーも二駆だったからね、それだったら別にハスラーにこだわる必要もないかなと思ってさ、こっちの方が乗り心地もいいし……」

確かにハスラーのシートは固かったが、このワゴンRのシートはeちゃんと同じくらいフコフコしている。これなら長時間の移動も苦ではなさそうに思う。値段もちょっとお得感あるし、タイヤはeちゃんと同じ規格なので格安で用意ができる。しかし今までの装備品は軒並み使えなくなるし操作感もガラリと変わってしまう。何より乗り慣れた同じ車種が近い値段であるわけで、

「パパがハスラーにこだわるかどうか、それで決めれ」

――結果、ワゴンRの方をお買いあげ。上位者はこだわらなかったようである。

全体金額は諸経費・メンテナンスパック・分割手数料込みで84万。それをボーナス払い付きの5年ローン。しかし、釣り車として運用するとなるとまた短期間でどえらい走行距離が嵩むことが予想される上に潮風にも晒されるわけで、その運用方法でローン払い終わるまで車が保つものなのかは非常に疑わしいところではある。大丈夫かな。

話は此処では終わらない。翌日、日曜日のこと。車の納車は23日に決まったが、それまでの間代車を手配して貰えないかパパが再度業者さんに聞いたところ、ローンの頭金さえ入金すれば代車を手配してくれるとのことで、喜んだ上位者は早速金を準備して払いに……といきたいところだが、この日は上位者は仕事だったため、仕事を早めに切り上げた上で私がムスメを乗せて迎えに行き、その足で再び業者さんの元を訪れることになった。完全に営業時間外になるが、そこは融通付けてくれるとのこと。

再び佐土原のお店に着く頃にはもう18時半を回っていたが、業者さんは代車としてフィットを用意してくれていて、上位者から頭金と住民票を受け取ると、入口まで代車を回してくれた。良い業者さん紹介してもらえて良かったね。

ここからの問題は未だにディーラーに置いたままのパパスラーくんの遺体をどうやって廃車にもっていくかになるが、それはもう私が関与できることではないので、静かにその経緯を見届けさせてもらおうと思う。

そういや、今回の件の副次効果として上位者が今まで渋っていた車の点検に前向きになり、「eちゃんも点検だそうね……」と言ってくれたので、丁度手元に届いている法定点検の案内を片手に三菱のディーラーに連絡を取り、点検の日取りを決めた。

というのも、今回パパスラーくん逝去の原因となったのが「前回のオイル交換から3万km越えて走ってるのに一度も交換をしなかった」というものであり……弟氏からも「それは壊れる」と怒られてしまった上位者なのであった。軽自動車のエンジンオイルは普通自動車より量が少ないため、こまめに変えないとダメなんだそうで。

教訓:車の消耗品はケチらず替えましょう

車の突然死は大変だぞ。