【日記】平和台公園の名物ホットドッグ、最後の日【今までありがとう】

食べに行ってきた。最後だから。

むかーしむかし、平和台公園の近くのとある店で働いてた頃、勤務終わってから食べるこのホットドッグに凄く癒されたことは今でも忘れていない。

そのホットドッグが、消えてしまう。

このホットドッグを移動販売車で売っていた『ヤング食品』のおばちゃんが店を閉めることを知ったのが、5月の半ばくらい。その当初は6月末と言われていたものの、昨日Twitterのタイムラインを覗いていたら宮崎市の清山市長が「明日でおしまい」と言っているツイートを見つけて「ファッ?!」となった。

なので、今日8:30にムスメを送り出したその足で、平和台公園第一駐車場の一角に並んできたのである。最後にもう1回くらい食べておかないと絶対に悔いが残る。

9:00におばちゃんの移動販売車が来て、注文を取り始める。既にこの時点で10人ちょっとが列を作っていた。で、みんな1個2個で済むかと思いきや、5個、10個と大量注文して「ジョギングするから後で取りに来る」と取り置きを頼む人までいたから、

『あ、これ複数頼んでいい流れ?』と思い、急遽仕事中の上位者(パパ)に連絡を取る。そして折角だからと言う事で上位者の分も買っていくことにした。

そうして列に並び続け、時間が経つと共に列はどんどん長くなり、私の順番が回ってきて無事に商品を受け取れたのが10:45とかその辺だった気がする。個数制限なしで買えたのはその辺までで、後の方は1人あたり4個までの制限が入った模様。その後どうなったかは私は知らない。

おばちゃんとこの親族総出でホットドッグを準備したり、お孫さんと思われる若い男の子と女の子が注文を取ったり捌いたり業者さん関係の連絡を処理したりしていて、本当に一族総力戦、といった感じで動いていたようだった。裏ではTV局のインタビューに答えてる人も居て、「もう少し続けて欲しかったけれど……」という言葉も聞こえた。

終わらないものなんて存在しない。

帰りの車内、上位者の職場に向かいながらホットドッグを頬張りつつ、私はそんなことを考えていた。

始まりがあれば、終わりは必ず来る。ただ、それが予告されたものなのか、唐突なのか、そして引き際はどうだったのか。違いが出るのはそこだけだ。だから、不本意な終わり方をしないように、終わるとしてもできる限り未練を残さないように、常にその事を考えながら物事に取り組まなきゃいけないんだと、そう思う。

最後に食べた2個のホットドッグ、フランクフルト、美味しかったよ。

昔と同じように、もう一度、元気を貰えた気がするよ。

上位者(パパ)も言ってた。最後にまた食べられて良かった、って。

おばちゃん、今までありがとう。これからはゆったりしながら暮らしてください。