【文具】紙モノ今昔物語#1 -何年寝かせた? 再生紙レポートパッド-

増え続ける紙モノを片っ端から開けるのも良いけれど、そう言えば机や部屋のあちこちにデッドストック化してるアイテムもいくつかあるなと思い立ち、「使い込んで使い倒して使い切ってナンボ、を唱えるならこういうアイテムも使っていかないとね」と思ってまず取り出したのが、コイツだった。

無印良品再生紙レポートパッド。ラベルからしてすげぇ時代を感じる。

それもそのはず。実はここ数年、レポートパッドの類は無印の文具ラインナップに並んでくることはなくて、コレも15年くらい前、まだ西友の店舗に無印良品コーナーがあった頃の商品になる。実家でしばらくの間塩漬けになっていたものを、私が使おうと思って宮崎に持って帰ってきた。

古紙70%配合の「いつもの」無印再生紙。無印の再生紙アイテムはよく店頭で触るけれど、紙の質はこの頃からずっと変わってないと思ってる。現在では大半のアイテムが上質紙や植林木ペーパーに置き換わってしまった分少し寂しくはあるけれど。

しかし、この時代はまだレポート用紙ひと綴りが100円で買えてたんだなぁ……

いや、今でも100均SHOP行けば100円で買えるけど、無印で買おうと思ったら最低200円は積まないとだしな。物価が上がったな、と感じるのはこういう時。

……で、再生紙の一番の特徴は何と言っても、吸水性が良すぎること。このため、水性染料インクのゲルボールペンやサインペンで字を書くと、筆跡は激滲みするわ裏には抜けるわ裏写りも洒落にならないわで到底見られたものではない。なので、この手の紙にキレイに書くには水性顔料のペンを選ぶことになる。「さらさら書けるゲルインキボールペン(サラサクリップOEM)」とかね。

最近ではそんな「再生紙にもキレイに書きたい派」の人間を救済する画期的な文具も出てきた。

それこそが、フリクション

フリクションインクは古紙多めの再生紙だろうが筆跡が滲まないんである。サインペンタイプの『カラーズ』もキレイに書けるし、ラインマーカー『ライト』で三重に塗っても大丈夫。今回のこのレポート用紙はB罫なんで、『フリクションポイントノック』や『フリクションスリム』のような細めのボールペンならば細かい字も書けて見栄えもする。お尻のゴムで消しても問題なくキレイに消える。跡はちょっと残っちゃったけど。

今までは鉛筆やシャーペンとかの黒鉛、最近流行のコークスペン(メタシルとか)あたりくらいしか再生紙への筆記で「似合う」文具がないんじゃ無いかと思っていたけど、いや、フリクションが神ですわ、マジで。おかげさまでこのレポート用紙、ガシガシ記事の文章作りに使ってる。青で書いてもブルーブラックで書いても映えるし楽しい。

またこうしたレポート用紙みたいな紙モノ、無印で作ってくれたら買うかも。最近、レポート用紙は大概セリア・ワッツ・キャンドゥで買える『コンティニュー』シリーズか、マルマンのレポート用紙に宗旨替えしちゃったしなぁ。もしくはリーガルパッド。ただリーガルパッドは紙質が薄く荒いし黄色いから青系が映えず、どっちかってとメモ用途で黒インク使ってガリゴリ書き捨てる用途の方が……ってなる。

さて、こんな調子でいろいろ語ってきたけれど、この手の「罪庫に埋もれた文房具話」、また折を見つけて語っていければなと思う。次のアイテムは何にしようかな。