『他人のための文章を書き、見てもらうのが最優先』
それだけがブログの使い方に非ず。
前に私、こえログで『ブログセラピー+なろう小説で自らを癒す文章を書く』という話をしたけど、今日はそれに続く2個目のブログ活用論について。
どうにも『ブロガー界隈』なる情報商材詐欺師のタマゴ連中を見ていると、『ブログはアクセスされて広告を踏ませモノを買わせてナンボ、それ以外は検索の邪魔だから消えろ』的な論調が罷り通ってるようで、私からしてみりゃ『自分の商材を食い潰すような無料情報媒体に埋もれるのが嫌だからだろ』と片腹痛くなる。
ネットでしかイキられないインフルエンz……インフルエンサー如きが何を言おうと、こちらは『サービス規約』と『日本国の法律』と『公序良俗』に則って日夜シコシコと『自分のための文章』を生産し続けているだけなのである。何をや言われる筋合いはない。
――そんなわけで、『自分のためのブログ活用論』その2は、
『己の全てに形を纏わせ、纏め上げろ』という話だ。
今、実際にココや本館で私が日夜鍛錬し続けている事でもある。
日々生きていて気づいたもの。行った場所。五感に触れたもの。
そして、頭の中で言葉にはできずとも、行動として身体に染みついた『暗黙知』。
それらを先ず、文字に起こす。とにかく書いてみる。後で修正してもいいから。
何度も書いて推敲を重ね、必要があればその都度上書きし、調べた情報と実践した経験とが合わさっていき、やがて『他人に説明できる』レベルまで昇華させる事ができたとき、始めて『暗黙知』は『知恵』として機能する事ができる。
そしてそこから更に『知恵』を『体系知』としてカテゴライズしていく。
コレを繰り返していると、だんだん体系の中で『組み合わせて使える知識』の幅が広がったり、意外なところから更なる体系の広がりのヒントを得られたりする。
『知識と経験の化学反応』を起こさせられる場所。
それにブログを使ってみては如何か、という話だ。
無料のブログサービスなんてごまんとあるし、腕に覚えのある猛者ならWordpressやMovzble Typeを使ってもいい。何なら前回書いたように、発想メモとしてTwitterを使ってもいい。そして別に他人に見せなくてもいい。
他人に見せないならば紙でやれ、という声が聞こえてきそうだが、現在はスマホのおかげで書いた文章をサーバーに投げるのも容易だし、何よりフリック入力やキーボードは紙に手書きするよりも思考を文字に変換する速度が速い。
だからこそ、『ブログをノート代わりに使う』という手法が成り立つわけだ。
勿論、紙は紙で、筆記の際の手の動きや紙とインクの質感などで思考の深みへ誘ってくれる効果がある。なので、こちらは『思考を掘り下げる』際の書き方の方が向いていると思う。
そして、これらのやり方は、何もブログだけに限らず、
他のメディアでも代替可能だったりする。
『音声メモ』としてのPodcast。言わば『声のブログ』。
これに絵や動きや字幕etcを付け加えれば、1本の動画になる。
気分は五感のスクラップブッキング。
非公開で自分だけのデータベースを作るも良し、
全て余すところなく公開して『ファンコンテンツ』みたいなモノを作り上げるも良し。
使い方は、各個人に委ねられている。
そしてネットの黎明期から続く個人情報発信文化の中には、一見備忘録や雑多書きにしか見えない文章も多数あるが、これが手練れになってくると、微かなキーワードの羅列からでも知識と経験と検索手腕を総動員し、有益な情報を引き出せる人間も存在する。そして、その先に進むと、得た情報から新たな価値を創る事も。
私は、こうした人間こそが真の『情報強者』ではないかと定義している。
決して、漫然と情報を受け取り、垂れ流すだけでは到達し得ない領域。
私自身はせめてその領域には達せずとも、せめて踊らされるだけの身分からは脱したい。
――だからこそ、この活動を続けているし、今後も続けていく。
いつかこの文章群も、誰かの役に立つ事を祈りながら。