【日記】小説を読むのは久し振り、本を手に取るのも久し振り

まとまった時間があるときしか本読まないしな。私。

もうちょっと「スキマ時間読書」の習慣を身につけるべきだとは自分でも思うのだけれど、メモを取れる環境じゃないと読もうと思えない的な力場が働いているのか、なかなか「ちょっとめくる程度」のスキマでは本を手に取らない。動画見てた方が遙かに楽だからそっちのほうに逃げちゃう。

読書メモ・読書ノートの魔力ってコワイね。いつの間にか「ノート書かなきゃ本を読んだことにならない」っていう自己縛りプレイになってしまうところが。本はもっと気楽に読みたいものである。

そう思って始めたのが「ビブリオセラピー」なんだけれど、最近では「好みの本に出会えない」「何を読んだらいいのか分からない」という壁にぶつかってしまって、活字に触れるのが止まってしまっている。難しいよね、本選びって。

そんな私が、すごく久し振りに小説を読んだ。

『オンミョウデザイア』。この間出たゆきにー師匠(id:yuki_2021)の本だ。

物語としては神道をベースにした『霊導士』たちの出会いや戦いを中心にした物語なんだけれど、私としてはそっちよりも師匠のブログでたびたび顔を出している怜ちゃんや真輝さんがキャラクターとしてどんな動き方をするのか、そっちの方が気になっていたし、小難しいことは私にはさっぱりぷゆんなので……まあ、気楽に追いたい物が追えればいいよね、的な感じで読んでいた。

で、一通り読んでみた感じとしては、怜ちゃんはクールビューティ系で時折感情が溢れて泣いたりしたところとか、自分の役割に対して覚悟がガンギマリしてるところなんかは「なんか『ニーアオートマタ』の2Bっぽいな」と思った。そうか、きみはそういう子なのか……

真輝さんのほうは超ド天然系。裏表がなくて凄く素直な人。やさしい。生きてたらきっと陽キャになってそうなオーラ感じる。玲ちゃん好きすぎてたまに……なところはあるけれども。それもまたいいじゃないですか。

内容に関してはネタバレになるのでここでは触れないけれど、面白かったことは面白かった。特に最後の美弥ちゃん覚醒場面とか。ポンコツが本気出す、みたいな感じでなんか妙に親近感湧いた。

ただ、読んでて気になるところもいくつかある。

  • 表記に関して。確かに英文字のサービス名などを半角英文字のまま表記して印字の際横向きで記載する書き方はたまにビジネス書でも見るけれど、縦書き文章の場合、大概は日本語カタカナ表記に直したり全角英文字表記したりするので、もうちょっと良い表現の仕方はないかなぁ……なんて考えたりする。細かいかな?
  • キャラや世界観の背景に関して、1作目・2作目履修済みの前提があるように感じられる。もうちょっと根神家周りのこととか、姉妹の関係性とか、霊導士がどんなものかとか、夕夜くんとか、そのへんの事がやんわりシーン描写などで語られていてもよかったかもしれない。特にこれがKonozama処女作なら尚更初見さんに配慮した工夫は必要だったように思った。つかみは大事。
  • 夕夜くんの扱いはもうちょっとなんとかならなかったんですか(
  • あと玲ちゃんもあんまり良い見せ場がなかったような気がする……

それと、惜しむらくは媒体について。私はペーパーバック版とKindle版の両方を買って読んだが、ペーパーバック版は下手するとそこいらのレシートより字が細かい。一覧性には優れるが、なかなか読むのに疲れること請け合いである。実際iPadでの表示より細かいスマホの方が読みやすいまである。読了したのは、スマホ表示だった。

今後は1作目・2作目もKindle書籍化されるらしいし、その時はもっとより良い文章に鳴っていればいいなと思う。いや、師匠のことだし、なるよね、きっと。

値段に関してはこれなら300円まではいけるんじゃないかなぁ、と思う。500円以上だったらお布施の気持ちで出す。99円はちょっと安すぎな気がする(Unlimitedで読ませた方がお金入りそうな気配さえする)

何はともあれ、今なら出したお値段以上には楽しめると思うので、興味のある方はぜひこの機会に手に取ってみてね。私は後悔していないし良かったと思う。