【創作】異世界転生、百害あって得るものなし【ダメな読書】

あんっっっっっっまし言いたくないんだけどさ。『手を出してみようかな』と言ってる人が近くに居る状況でさ。

異世界モノ、それも転生モノがあんなに大増殖してる理由って、

アレが一種の電子ドラッグみたいなもんだからだよね。お手軽現実逃避。

冴えない人生と終わりのない労働の中で、生まれ変わって人生リセットしたらチート能力でやりたい放題できて、異性にも囲まれてチヤホヤされて楽に暮らせるの。で、脳死で読める程度の国語力で書かれた物語は徹底的に嫌な目に遭わない、快楽しか出させない御都合主義的な展開しかないから、物語に没入している間は嫌な現実のことなんて完全に忘れていられる。

で、テンプレから外れると途端に読まれなくなるのは、それ以外を読者が求めていないから。手軽に読んで気持ちよくなれるものしか需要が認められていない感。で、みんな手っ取り早く感想やPVなどの他社承認が欲しいから、パクリのパクリのそのまたパクリ。似たような作品ばっか作っていく。何かヒットしたら右に倣え、は日本人のビジネスの悪い癖だよ。今更だけど。

んで、書き手も書き手で私みたいに中途半端な社会経験しか積んでない奴とか、ニート紛いの人間が書いてたりしてるとホントにバカとバカのシナジーでとんでもない作品ができたりとかね。

そんな都合の良い人生なんてこの世に落ちちゃいねェのよ。

そんなもん読むならまだKindleに転がる情報商材屋の駄本読んだ方がまだ得る物があるね。手法とか精神論とかその辺で。

そうでない異世界モノ、もしくはロー・ファンタジーなんかはちゃんと作り込んだ上で描写力も伴っていればとても面白いのだけどね。どっちか一方だけで読者を殴りつけようとすると粗も出るし失敗すると思う。

そういや最近はクリスティ文庫しか読んでないな。小説に限定すると。

久し振りに面白そうな物語を漁りに行くかなぁ。図書館かTSUTAYAで。