遅すぎた『断捨離』

 片付けたい場所から全てのモノを掻き出す。

 要るモノと要らないモノを選別し、できるだけ表に出ないように入れ子収納で隠す。

 入りきらなかったモノは、分別して処分する。

 何処かの空間が仮置きしたモノで溢れたから、それを崩す。えんどれす。

 

 これを、旧居と新居で延々と繰り返している。

 その中で解ってきたのは、『買いたいから買う』で即決したり、『何か新しいことを始めよう』と必要な物に金をかけて形から入ってはみたものの、結局使い切れずに手つかずのまま死蔵して、封を開けたと思ったら即処分――

 そんな結末になってしまったモノの、何と多いことか。

 それと同時に、買った当時に比べれば随分とライフスタイルも様変わりしてしまっていて、『勿体ないから使いたいけど、今の生活には合わないよな』というモノも大量に出てきてしまっているので、そちらも『勿体ない精神』を押し殺して粛々とゴミ袋に突っ込んでいる。

 「今の生活には合わないんだから、しゃーない」と割り切ると、意外と簡単にゴミ袋に突っ込める事に気づいた。

 あと、アルファブロガーを目指そうとしていた頃にレビュー目的で買って、そのまま死蔵してるモノも非常に多くて、それはもう「私には無理だったのだよ」と自分に言い聞かせつつ資源用のゴミ袋に入れる事で、叶わなかった夢と共に供養する事にした。

 ……こうした形での消費は、今後ゼロに近づけるようにしたい。

 

 『必要だから買う』消費から、更に突っ込んだ『必要なモノを使い切る消費』へ。